お口のトラブルの原因に気付くことの大切さ
「むし歯はなぜできるのでしょうか?」
「歯周病とは、一体どのような病気でしょうか?」
もしこの問いに正確に答えられないのであれば、どれだけ良い治療を受けても、残念ながらいずれトラブルが再発してしまうリスクは高まります。当院が提唱する予防ケアサイクルの最初の一歩は、ご自身の口腔内の問題や、そのリスクの根本的な要因に気付くことです。
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スタッフが現在の症状、既往歴、そして生活習慣などを丁寧に伺います。
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次に、歯科医師がお口の中を診察し、必要に応じた検査を実施します。
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検査結果を見ながら、現状を説明します。口腔内の状態がどうなっているのか、そして、なぜむし歯や歯周病になってしまったのか、その原因やメカニズムについて、科学的根拠に基づき、わかりやすく丁寧にご説明します。
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よりよい口腔環境にするための予防計画をご提案します。治療は、予防計画の一部でしかありません。治療後の定期的な通院や、ご自宅で行うセルフケアを含め、長期的な視点で計画を立てていきます。
多くの場合、今抱えているお口のトラブルは、これまでの生活習慣やケア方法の結果として現れます。
甘いものはあまり食べないのに
これは、よく聞く話です。実は、むし歯の原因を正しく知らないために、気付かないうちに間違ったケアをしてしまっているケースがあります。
歯の表面のプラーク(歯垢)は細菌のかたまりです。甘いものや炭水化物を摂取すると、これらの細菌が糖を分解し、酸を作り出します。そしてお口の中は酸性に傾きます。ここで注意が必要なのは、しょっぱいスナック菓子も、じゃがいもやコーンといった炭水化物が原材料になっている場合が多く、むし歯のリスクになり得るということです。
歯の表面を覆うエナメル質は、およそpH5.5を下回ると溶けやすくなるとされています。これを脱灰(だっかい)といいます。
健康な状態であれば、唾液が酸を中和し、カルシウムやリンによって歯の表面を補修します。これを再石灰化といいます。ただし、間食が多く、飲食物をダラダラと摂取する習慣があると、お口の中が酸性である時間が長くなり、唾液による再石灰化が追いつかずに、むし歯が進行してしまいます。
歯茎が下がってないから、私は歯周病ではない
これも誤解の一つです。歯周病は出血や痛みがなくても静かに進行していることが少なくありません。自覚症状がないからといって、安心はできないのです。
歯磨きが不十分だと、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に細菌の塊であるプラークが増えていきます。
歯周ポケットの細菌が増えると、その細菌が作り出す毒素によって歯茎が炎症を起こし、出血しやすくなります。
炎症がひどくなると、歯周ポケットが深くなります。深くなる程細菌が繁殖しやすくなり、悪循環に陥ります。
歯茎の炎症を放置すると、最終的には歯を支えている顎の骨が溶けてしまいます。これにより歯がグラグラし始め、歯肉が下がったり、最悪の場合は歯が抜け落ちたりします。
歯周病は、プラークが歯周ポケットに溜まることから始まります。そのため、10代といった若い頃から定期的にプラークを取り除き、正しいセルフケアを継続することが、生涯にわたるお口の健康を守る上でとても大切なのです。